自分らしさ
それは自分自身を愛し
尊重し、信じること。
KAHOAIRI
美容師・LGBTQ+カップル
DRESS
JUNO:
本当に仲が良いお二人!YouTubeを拝見していて羨ましくなりました。
AIRI様:
実は、ちょうど二人の結婚式やフォトウエディングについて考え始めていたんだよね。KAHOは身長が高くないから、衣裳をどうしようかと考え始めたタイミングでした。
KAHO様:
オーダーでスーツを作ってもらったことはあるけど、ウエディングとなるとどこで衣装を準備したらいいかわからなかったですね。
WEDDING
JUNO:
すごく良いタイミングでの企画のご依頼となったのですね!どんなウエディングがしたいですか?
AIRI様:
23-24年には絶対結婚したいよね?
KAHO様:
そうだね。結婚式ではみんなに楽しんでほしい。ゲストには「自分たちより派手な格好で来て」ってインビテーションに書きたいし、思い切り自己表現してほしい。
AIRI様:
挙式の場所は、海もいいかな。かちっとした雰囲気にはしたくない。チャペルとかじゃなく、ビーチでラフに結婚式するのもいいな。
KAHO様:
AIRIのお母さんがフィリピンの出身だから、その雰囲気を取り入れるのも良いかな。
KAHO's Episode
幼稚園のとき、ボーイッシュな先生がいてかっこいいと思っていた。
中学生で彼氏ができたが、その時から女の子も可愛いとは思っていた。
高校生のときも可愛いと思う女の子はたくさんいたけれど、同性が同性を好きになること、
同性愛者のことを知らないから女の子と付き合いたいとは思わなくて、仲がいい友人として満足していた。
高校から長く付き合った男性とは親同士の挨拶をして、彼の実家に住んでいた時期もあった。
美容専門学校に入学して、男性がメイクをしているのを見たり、女性からアプローチを受けたりして、開放的になった感覚を今でも覚えている。
そして初めて女性と付き合った。
20代前半はセクシュアリティが揺れていた。
男性と付き合ったりもしていて自分のセクシュアリティがわからなかったし、わかりたくなかったのかも。
数年前まではレズビアンと思っていたけど、今はX(ジェンダー)だなと思っているしこれから変わるかもしれない。
「性は流動的で、グラデーション」だから。
YouTubeよりKAHOさん・ご家族との会話を抜粋
“KAHOが軽い気持ちで、「両方いける(男女とも恋愛対象である)」と話したとき
ママは「えーやだー」って言っちゃった。軽いやりとりだけだったし、いつかはまた男性を好きになるんだろうなって思っていた。”
スタイリストデビューした時に、LINEの長文で母にカミングアウトをした。
その時は「すぐに地元に帰って美容師をして、男性と結婚して」と言われたことを覚えている。
けれど今では一番の理解者であり、一番の私達のファン・そして最高の母親だと思っている。
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ファッションが大好きでアイディアの引き出しがたっぷりなお二人!
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ドレスやタキシードのデザイン案はお二人で写真を探して、リクエストしてくれます。
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ドレスの雰囲気をつかんで頂けるよう初めてのドレスフィッティング。弾けるような笑顔が印象的。
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デザイン画と生地を照らし合わせながらドレスのディテールを決めていきます。サンプルのベロアジャケットを着こなすKAHOさん。
First sketch
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決定したデザインと、美しいコットンレース!こだわりは、ボリュームスリーブ・深く開けたVネックとスリット。
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KAHOさんのタキシードは、紫のベロアと悩んだ結果、ベージュに決定。ラペルのパイピング・ストーンのデコレーション・ビッグシルエットがこだわり。AIRIさんはシルバーのグリッターブーツを合わせる予定。
JUNO:
YouTubeのプロデュース企画、毎回楽しみに拝見しています!あちらの企画は、なぜスタートしようと思われたのですか?
KAHO様:
大尊敬する先輩がヘアドネーションなどを題材に同様の企画をしていて、自分たちもやりたい、やってもいいですか?と先輩に相談してスタートしたんです。モデルとなる方は毎回公募しています。モデルの方は、勇気を持って応募してくれているんですよね。
JUNO:
皆さん勇気を持って、相当な熱量と期待を持って応募されているから変身した後の、あの感動があるんですね!人生を大きく変えて、あんなに表情を輝かせるなんて、すごいお仕事ですよね。
JUNO:
「この常識、なくなってほしいなぁ」ということはありますか?
KAHO様:
メンズカット、レディースカットの表現。メンズとレディースで髪型分けてないから!自分の考え方を押し付けたくないから、表現はお客様に合わせるけどメンズ・レディースと伝えなくても、伝わるような社会になるといい。
JUNO:
生まれ変わるなら、どの性別になりたい?
KAHO様:
このままでいいかな。KAHOであれば。ただ、同性婚がしたい。
Xジェンダーとは
Xジェンダーは、性自認に関する概念であり、日本で生まれた言葉です。
Xジェンダーを持つ人は、自分自身の性に関する認識や心の性別が男性または女性のどちらにも当てはまらないと考えています。
Xジェンダーの性別は、一般的には無性、中性、両性、不定性の4つに分類されることがあります。
しかし、これらの分類はあくまで一例であり、個々の人の固有のセクシュアリティを包括的に表現するものではありません。
また、自分の性自認が揺れ動いたり定まらなかったり時として定まることなく、グラデーションのように流動的である場合もあり、そのような流動性や変化を含めたセクシュアリティです。
性自認は個人によって異なり、多様性を尊重することが大切です。Xジェンダーの概念は、性や性自認の多様性を認識し、包括的な視点でセクシュアリティを考えるための一つの手がかりとなることがあります。
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パートナーシップ制度とは
日本では、2015年、東京の渋谷区と世田谷区が同性カップルを自治体が証明したり、宣誓を受け付けるなどの条例を制定しました。
このようなパートナーシップ制度はどんどん広がり、日本では300を超える自治体で施行されています。(2023年5月15日時点)
しかし、法律上の性別が同性どうしのカップルは結婚はできません。
パートナーシップ制度は、国が法律で認める「結婚」とは全く違うもので、相続の問題などたくさんのことで困ることがあります。
G7の中で、国レベルの同性パートナーへの法的保障がないのは日本だけとなりました。
そんなパートナーシップ制度ですが、日本全体の人口に対するカバー率はもうすぐ7割です。
性別に関わらず、すべての人に平等に、愛する人と結婚する選択肢のある社会の実現へ向けて。
日本も大きく変わってきています。
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これまでの打ち合わせを経て、
ついにドレスとタキシードの完成です。