心を無垢にするためのものです。本来は参列者全体がするべき儀式なのですが、無理な場合には玉串拝礼を行う新郎新婦と代表者がこれを行います。水を使って心身ともに清めるのです。
結婚式を始めるにあたり、結婚式の最初の神事としてとり行います。神前におけるすべての人の心身と祭具などを一度すがすがしく清めるために、神職が祓い串(はらいぐし)を使って、殿内の、全員とご神具をお祓いするのです。
神職が神さまと殿内に対して「これから結婚式が始まりますよ」とあいさつすると考えればよいでしょう。 神職に合わせて、全員が一礼します。いよいよ本格的に神前式が始まります。
ふたりの願いを、神職が仲をとりもって御神前に伝えるのが祝詞奏上です。お願い事をするときに座ったままでは失礼にあたりますので、ここではふたりは立ち、低頭(おじぎの意)で拝聴します。日本には言霊(ことだま)という言葉があるように、神職は言葉に魂を込めて「ふたりを結びつけてください」と祝詞を奏上するのです。そののち、ふたりを永久に守っていただきたいとお願いし、これによりふたりで築く家の繁栄と幸福を、御神前に奏上します。
三献の儀は、ふたりが本心から結びつきたいという証拠を示す儀式。キリスト教式では誓約書にサインをしますが、神前式では形に残る証拠は残さず、御神前から下りたお酒で魂と魂を結びつけます。三三九度にはいろいろな言い伝えがありますが、一の盃はふたりが御神前に、二の盃は新郎家に、三の盃は新婦家に誓う盃です。一の盃で新郎、新婦、新郎と返し、二の盃は新婦から、三の盃は新郎からと三回を三度繰り返すので、3×3で三三九度となります。三回に分けて口に運ぶのは単にこぼれないようにするためで深い意味はありません。御神酒には見えない糸があり、両者のあいだを盃が行き交うことで、その糸がより強く、永遠に魂を結びつけるのだといわれています。
祝詞奏上では神職がふたりと神さまの仲をとりもち、御神前に「ふたりを結びつけてほしい」と伝えましたが、自分たちでも御神前にきちんと決意表明をするのが誓詞奏上です。心を込めてしっかりと表明してください。一般的な誓詞奏上の文言の用意はありますが、もちろん自分たちの文章で書いてきてもよいのです。
一年中青々と枯れることがなく、虫もつかない強い榊は、神が宿る木とされています。三献の儀によって赤い糸でより強く結ばれ、御神前での誓いの言葉をたてたふたりがその思いを串にのせて御神前に差し出すのです。続く二礼二拍手一礼は太古の昔、尊いもの、目上の者にあいさつをするときに二礼二拍手をした風習からきています。かしわ手には神と人の心を共鳴させ、通じ合わせる意味合いがあります。結婚指輪があれば、続けて指輪交換の儀に移ります。
ここからは家族、親族、参列者のための神事です。親、または親代わりの媒酌人の場合もありますが「このふたりをお願いいたします」という参列者の祈りをのせ、両家の代表が玉串を奉ります。一同の願いを代表しているわけではないので、参列者は全員起立。新郎新婦はすでに玉串拝礼でお願いしているので着席しています。
新郎と新婦はすでに三献の儀によって結ばれたけれど、ふたりの家はまだ結ばれていません。そこで今度は家族を結びつけるために、赤い糸の盃を親族全員でいただく、という意味です。友人など、家族以外の参列者がいる場合は、その盃は新郎新婦の幸福と弥栄(いやさか)を祈念したお祝いの盃ということになります。
最後に、御神前に「本日はどうもありがとうございました」とごあいさつをすること。
これですべての儀式が終了します。
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