色打掛

01‐5103

江戸時代の小袖をモチーフに、四季を表す吉祥文様である春秋文様を唐織で織りなした色打掛。 春の花として、源氏物語にも記され、古くから貴族に愛された山吹の花を。 秋の花として、万葉集に詠まれた秋の七草である萩や、得も言われぬ芳香と美しさで平安貴族を魅了したといわれる藤袴が描かれています。 平安時代、秋はうつろう儚い風情から四季の中で最も美しいとされ、秋草はその象徴とも言われる美しい花々です。 生成色の地に、伝統色である麴塵色(きくじんいろ)に染め上げた絵緯糸で華やかさと深く落ち着いた印象を織り成し、唐織の存在感に更なる趣が加わっています。 くすみがかった色味が品のある華やかさを醸す1着です。